エスプレッソマシン:マルゾッコ ストラーダ MP3
2016/03/12
TINTO COFFEEのメインは「ハンドドリップコーヒー」と「カプチーノ」です。
後者の「カプチーノ」は、現状このマシンでのみ、お出しするつもりです。
一般的に、業務用エスプレッソマシンのシェアは、ほとんど知られていません。マルゾッコ、シモネリ、チンバリ……ほとんどは、イタリア製のマシンです。クルマがそうであるように、イタリア製のマシンは耽美でビジュアル性に富み、機能性を追求するにはあたらない、というのが、現状のぼくの感覚です。
と、同時に、果てしなく「慣れ」を要求されるシロモノでもあります。
このマシンは、店舗開始よりはるか前に購入して、自宅で使っています。
単相200V、6800w。
ざっくりいうと、30Aの一般家庭では、スイッチを入れた瞬間にブレーカーが落ちます。
家庭用のブレーカーを工事して、シコシコとバリスタチームが練習を重ねています。
これより、効率のいいマシンも存在していますが、
いまのところ、これがベストです。
なぜなら、「TINTO COFFEE」では、極限まで目の前で淹れてお出しする、非日常体験の迫力とクオリティのバランスを、楽しんでもらうことがコンセプトで、その条件にもっともふさわしいからです。
業務用エスプレッソマシン(セミオートというカテゴリ。スターバックスが使っているのはフルオート。習熟度を要求しないつくりです)は、ようは「9気圧で抽出したエスプレッソ」と、「ミルクスチーム」を100杯連続レベルで安定した高出力で出す、という非常に単純な構造です。
でも、上記の数字って「いまんとこ、それがいちばんおいしい」と定められているに過ぎません。
たぶん、将来、もっと美味しいやり方は、発明されるでしょう。たとえば、「天下一品」のラーメンのように、もっと極端でもコアファンには好かれる、美味しいものがたくさんできるはずです。
たとえば「OMOTESANDO COFFEE」は、コーヒー粉の分量を増やす代わりに、ほぼタンピング(粉に圧をかけて固めること)をせずに抽出していました。
よりまろやかなコーヒーの味だったと思います。
エスプレッソとは、単なる抽出方法の1つです。高気圧で噴霧して、短時間にコーヒー豆の雑味を含めた味を濃縮して出す。それを温めたミルクと混ぜるだけ、というのが根本の原理です。
こんな原始的なやり方が、将来改良されないわけはありません。
ただ、やはりコーヒーは嗜好品。味覚だけではなくて、五感全体で「おいしい」と思うものだと思っています。その中で、このマシンは最高峰だと思っています。
「TINTO COFFEE」では、この完全にオーバーキル状態のエスプレッソマシンに習熟したバリスタが、あなたの目の前でカプチーノをつくらせていただきます。
マキアート、フラットホワイト、モカなど、ちょっとした味の違いも用意してます。
Author
最近の投稿
- tinto-news2016.10.18ひきつづきスタッフ募集中です!
- Other2016.09.24スタッフを募集しています!
- shibu22016.09.15渋谷二丁目お祭り
- tinto-news2016.06.17インテリジェンス meeta MAGAZINEインタビュー